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その2

何事も万一に備える発想で


超低金利状態がまだまだ続きそうな現在、ライフプランをどう考えたらいいのか、将来のためにお金をどう運用したらいいのかといった相談を受けることが増えてきました。

ちっともお金が増えていかないだけでなく、収入の伸びも期待できない。将来の年金なども期待できないらしい。将来は一体どうなってしまうのか、不安でならないと言われる人も増えています。
私たちファイナンシャル・プランナーなら、究極の運用法や対処法を知っているかのように、期待の眼差しで相談に来ていただけるのはありがたいのですが、残念ながら世の中にそんな究極な方法は存在しません。

ただ、重要なことは、万一に備えておくという発想で対処法を考えることです。
万一に備えるというと、生命保険や損害保険を想像する人が多いと思いますが、保険では備えることのできない(もしくは、備えにくい)万一というのもあります。

たとえば、インフレや円安。
インフレによって物価が上昇してしまうと、お金の価値は減少します。いくら生命保険に入っていても、いくらお金を持っていても、その価値が目減りしてしまうと困るはずです。
円安も同じで、円の価値が大きく下がってしまうと、持っているお金が相対的に目減りしていくのと同じことになります。
したがって、これらに備えるためにも株式や外貨建ての資産による運用が必要になってくるのです。

がんばって働いていれば、不安のない幸せな生活が送れたというのは昔の話です。将来の不安を取り除くために、努力を惜しまず賢く行動した人のみが、将来の幸せを勝ち取れるような気がしてなりません。それが自己責任時代という厳しい環境なのでしょう。


(「日経金融商品の選び方2003」(日本経済新聞社、共著)に掲載)



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